パワハラで転職をすることにした
IT企業を辞めて転職することにした
独立か転職か家業を継ぐのかについて迷っていた。
でも、転職することに決めた。
理由は最も現実的だからだ。
いかにも小物の僕らしい決断をしたものだなと思った。
独立をするにも資金やアイディアがない。
やりたいこともない。
故に事業計画もない。
家業を継ぐ選択もあったが、田舎で営業をやるのには気が引けた。
家業がそもそも衰退産業ということもあり、先行きが不透明な将来にコミットしたいとは思わなかった。
消去法で転職ということになった。
なぜ転職しなければいけないのか?
なぜ今の会社に居続けることができないのか?
それは、僕が今の会社でパワハラまがいの教育をしたという風評が出回ったからだ。
僕は仕事にストイックだった。
自分に対しても他人に対しても厳しい典型的な仕事人間だ。
しかし、パワハラをしたのか?と聞かれると僕はそうは思わない。
正直どこからがそれで、どこからがそれではないのかが厳密にはわからないのだが、人格を否定するようなことは言っていない。
暴力だって当然振るって居ない。
ただ、仕事にストイックなあまり、妥協が許せずに労働時間が長くなってしまっていたというのは事実としてあった。
僕が反省すべき点は、マネジメント対象が新人の社員だということを認識した指導ができていなかったことかもしれない。
僕が今まで正しいと思ってきたやり方で、何の疑問も持たずに教育をした。
新人だからこそ素直に吸収してくれるといういい面もあったが、僕の働き方には慣れていなかったのだろう。
半年くらい経ったある日、その新人が会社に来なくなった。
僕が電話をかけても人事が連絡をしても全く反応がなかった。
「なんでこんなに根性がないんだ」と思っていた自分さえいた。
後日、人事宛に連絡が届いた。
僕の下では働きたくないと。
そこには僕と一緒に働きたくない理由がリスト化されていた。
決められた時間の中で最大限のパフォーマンスを出すのはわかるが、時間を過ぎても細かく仕事をやる姿勢が理解できないと。
僕のマネージメントによって新人が会社に来なくなったことはすぐに社内に広まった。
もう難しいと判断したのは、上層部や下のメンバーからの信頼がなくなったからだ。
今考えればそもそも信頼などなかったのかもしれないが。
こういった経緯で転職をすることにした。
僕の働き方に同調してくれるような会社か、僕が転職後に働き方を変える必要があると思っている。
とりあえず転職について今後も情報をアップデートしていきたい。